低摩擦・高耐久!機械部品のプラスチック化による摺動性能の向上

近年、機械部品の軽量化やコスト削減、そして耐久性向上のために、金属からプラスチックへの置き換えが加速しています。特に、摺動(しゅうどう)部品においては、適切なプラスチックを選定することで、摩擦抵抗を低減し、耐摩耗性を高めることが可能です。

フジワラケミカルエンジニアリングは、長年培ってきたプラスチック技術の知見を活かし、様々な用途に応じた最適な材料選定をサポートします。摩擦によるエネルギーロスや発熱を抑えることで、効率的な機械設計を実現し、さらに自己潤滑性を持つ材料を活用すれば潤滑油の使用量を削減することも可能です。

「プラスチックでも本当に十分な摺動性能が得られるのか?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。本コラムでは、金属からプラスチックへの置き換えによる摺動特性のメリットを分かりやすく解説し、フジワラケミカルエンジニアリングの知見を踏まえた最適な材料選定のポイントをご紹介します。

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    摺動性に関わる主な要素


    摺動部品に使用されるプラスチックを選定する際には、以下の要素を総合的に考慮する必要があります。

    プラスチックを選定する要素
    • 摩擦係数(静摩擦・動摩擦)
    • 耐摩耗性
    • 自己潤滑性
    • 荷重・速度特性(PV値)
    • 温度特性

    摩擦係数(静摩擦・動摩擦)

    部材同士が接触する際の滑りやすさを示す指標。動摩擦係数が低いほどエネルギーロスが少なくなります。
    フジワラケミカルエンジニアリングでは、実際の使用条件に即した摩擦係数測定やシミュレーションにより、最適な材料を提案します。

    耐摩耗性

    長期間の使用で生じる摩耗をどれだけ抑えられるかは、部品寿命に直結します。
    高耐摩耗性のプラスチックや添加剤を活用することで、部品交換頻度を低減し、トータルコスト削減を実現できます。

    自己潤滑性

    一部のプラスチックは表面に滑り性を持つ成分を含み、外部潤滑剤がなくても摩擦を低減できます。
    フジワラケミカルエンジニアリングでは、自己潤滑性を持つ材料や潤滑剤との組み合わせ提案など、多彩なソリューションをご用意しています。

    荷重・速度特性(PV値)

    PV値(圧力P × 速度V)は摩擦による発熱を示す重要な指標。
    許容PV値を超えると、材料が変形・劣化しやすくなるため、使用条件に合わせた適切な材料選定が欠かせません。

    温度特性

    高温環境下でプラスチックが軟化すると、摩耗が進みやすくなります。
    フジワラケミカルエンジニアリングでは、各種高耐熱グレードの材料を取りそろえ、温度条件に合った製品を選定します。

    摺動性に優れたプラスチックの種類と特性


    金属と比較して摺動性や軽量性に優れるプラスチックには、さまざまな種類があります。フジワラケミカルエンジニアリングでは、下表のような材料をはじめ、用途に応じて最適なグレードをご提案可能です。

    材料名摩擦係数(参考値)耐摩耗性特徴主な用途
    PTFE(テフロン)0.04低摩擦・耐薬品性が高いが、耐荷重は低め軸受、ガイド、シール材
    POM(ポリアセタール)0.2高剛性・耐摩耗性が高く、金属代替しやすいギア、ローラー、スライド部品
    PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)0.3高耐熱・高負荷対応で、耐摩耗性も優れる航空・半導体機器、高負荷摺動部品
    UHMW-PE(超高分子量PE)0.05耐摩耗性・耐衝撃性に優れ、衝撃荷重にも強いコンベア部品、ライナー
    PA(ナイロン)0.3油含浸で摺動性向上が可能。耐衝撃性も良好軸受、ギア
    PPS(ポリフェニレンサルファイド)0.3耐薬品・耐熱性が高く、安定した摺動性を持つ電子部品、精密機械
    摺動性に優れたプラスチック


    ※ 上記は代表的な例です。フジワラケミカルエンジニアリングでは、上記以外の樹脂や充填材・改質グレードなど、多彩なラインアップを取り扱っています。

    プラスチックに置き換える際の設計ポイント


    プラスチック化を成功させるためには、単に材料を切り替えるだけでなく、設計段階から摺動特性を考慮することが重要です。フジワラケミカルエンジニアリングでは、以下のようなポイントを踏まえたコンサルティングを行っています。

    設計ポイント
    • 摺動相手(相手材との相性)
    • 荷重と速度のバランス(PV値)
    • 潤滑の要不要(自己潤滑 vs 外部潤滑)
    • 耐摩耗・耐熱対策(添加剤やフィラーの活用)

    摺動相手(相手材との相性)

    金属との組み合わせが一般的ですが、プラスチック同士での組み合わせは摩擦熱が発生しやすいため要注意です。
    相手材や使用条件をヒアリングし、最適な組み合わせをご提案します。

    荷重と速度のバランス(PV値)

    PV値を超えない設計を行うことで、摩擦による劣化を抑えます。
    素材メーカーや公的分析機関と連携し、解析や試験を実施、最適条件を導き出します。

    潤滑の要不要(自己潤滑 vs 外部潤滑)

    グリース不要の設計が可能かどうか、あるいは外部潤滑との併用が効果的かを検討。
    自己潤滑性の樹脂から添加剤の選定まで、幅広くサポートします。

    耐摩耗・耐熱対策(添加剤やフィラーの活用)

    カーボン、ガラス繊維、PTFEなどの充填材で特性を向上。
    耐摩耗性と剛性、熱特性のバランスを最適化します。

    まとめ

    金属部品をプラスチック化することで、摺動性能の向上はもちろん、軽量化やコスト削減、メンテナンス頻度の低減といった多くのメリットが得られます。特に、摩擦係数が低く耐摩耗性に優れた材料を適切に選定することで、長期間安定した摺動性能を維持し、トータルのライフサイクルコストを抑えることが可能です。

    フジワラケミカルエンジニアリングでは、豊富な樹脂の取り扱い実績各種試験・解析によるエビデンスをもとに、お客様の使用環境・要求特性に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。

    「部品の軽量化・耐久性向上を実現したい」「潤滑油の使用量を減らして環境負荷を低減したい」といったご要望がありましたら、ぜひフジワラケミカルエンジニアリングにご相談ください。プラスチック化による新たな価値創造を、私たちが全力でサポートいたします。

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